ペットショップやブリーダーさんとのことで、生体販売されている犬を見て「すぐに」2頭目を飼う決断をしないでください。
SNSなどでも2頭の仲がいい雰囲気の投稿などを見ていると同じ仲間がいた方がいいのか?一人でさみしくないかな?等も思いを巡らせることもありますね。
そんな矢先にペット用品を買いに行った時にふと生体販売されているところを見るとこっちを見つめてくる子や遊びに夢中な子、寝てる子など様々な様子の子たちを見ていると癒されます。
そこで運命的に出会いをしたワンちゃんがいた時に2頭目を飼う決心をする方も多いと思いますし、2頭目については経済的にも生活的にも問題がないのであれば迎え入れても良いでしょう。
しかし2頭目のワンちゃんだけは絶対に即決しないでください。ヒトも元々いる愛犬も、新たに迎え入れる2頭目の愛犬も不幸になる可能性があります。
私自身もペットショップで迎え入れようとしたことは何度もありますし、今では3頭目迎え入れたいとも思っています。(現実はそう簡単ではありませんが。)
2頭の多頭飼いから3頭以上にすることはそこまで大きな失敗は無いと思います。なぜならば1頭から2頭にする経験をしているからです。
特に気をつけなくはいけないのは1頭から2頭に増える時で、失敗すると今後の生活にも支障が出る問題になりかねません。
私が新たに2頭目を迎え入れる時の注意していた事をご紹介します。
目次
1頭と2頭以上は決定的に違う
まず決定的な違いは「犬が2頭以上」いるということです。
当たり前のこと言っているように見えますが、この「犬が2頭いる」ことがすごく重要で、理解しておかないと取り返しのつかない事になるかもしれません。
分かりやすく説明すると先住犬が既に家にいるということで、飼い主の力ではどうにもならない部分が多く存在しているということです。
先住犬との相性が全て
2頭目を迎え入れる場合には必ず1頭目の先住犬が家にいますが、先住犬との相性が悪いと一緒に住むことが出来ません。
特に先住犬が気の強い性格の場合には要注意で、後から迎え入れた犬に威嚇や攻撃をしてしまうこともありますので、特に子犬の場合には怪我をしてしまう可能性もあります。
それ以外でも先住犬が小型犬、新しく迎え入れる犬が大型犬の場合にも立場が明確になりにくくなるので気をつけた方がいいでしょう。
性格や大きさもそうですが、相性の不一致が一番どうにもならない問題になりますし、ヒトと一緒で生理的に受け付けないヒトは何をしても苦手の感覚が犬にもあります。
新しく迎え入れた家族がどうしても苦手の場合には結果として一緒に住めなくなるなんてことにも繋がりかねません。
2頭目を迎え入れる時は1頭目の時よりも慎重に決めていかなくてはいけません。
それでも2頭目を飼いたい
2頭目をどうしても飼いたいと言った場合には絶対に守るべきことがあります。
- 家に迎え入れる決定をする前に先住犬を慣れさせること
- 先住犬のストレスの緩和が必要
家に迎え入れる前に先住犬に慣れさせること
ペットショップでもブリーダーでも保護犬でも必ず迎え入れることを決定する前に先住犬を2頭目の犬と引き合わせ、なおかつ可能であれば一度だけではなく数回引き合わせることができればさらに良いです。
迎え入れる前に何度か引き合わせることで先住犬に新しく迎え入れる犬に慣れてもらうことが出来ます。
保護犬ではない限りは子犬での迎え入れが多いと思いますので、子犬の状態で先住犬を近づけてみましょう。
ペットショップでもブリーダーさんのところで先住犬との相性の重要さは理解しているので接点を持たせることに抵抗を持っているところはありませんので大体は了承してくれます。
引き合わせた時に見るべきポイントは先住犬の反応です。
- OK反応 先住犬の反応が
- 子犬のお尻の匂いを嗅ぎにいく
- 穏やかに気にしている様子がある
- NG反応 先住犬の反応が
- 唸っている
- 歯を剥き出しにして威嚇している
- 吠えている
飼い主さんが自分以外の犬を抱えていたりすると興味を持たない愛犬はいないので、どちらかの行動に出てきます。
もちろん最初から警戒心なく気心許せるくらい先住犬は皆無だと思いますが、最初に引き合わせた時に興味を示す行動に出た場合には迎え入れることに前向きに検討しても問題ないです。
問題はNG反応が出た場合ですが、2頭目を迎え入れるのを諦めるのは早いです。
1回だけではなく2.3回引き合わせてその際の反応を見てみると、先住犬の反応が変わってくる可能性もあり、先住犬が警戒から興味に代わってくれたら前向きに検討しても良いでしょう。
注意しなければいけないのは、ペットショップでもブリーダーさんでも商売をしていることに変わりはありませんので、貰い手が表れたらそのお目当ての子はいなくなってしまうかもしれません。
もちろん多少の事情は考慮してもらうことも多いです。(そのお店や人によります。)
ちなみに、ぽてまるが月齢5ヶ月の時に月齢3ヶ月のもちまるを迎え入れました。
元々2頭目を考えていたこともありましたがなかなか波長の合う子がいませんでしたが、もちまるに会った時にこの子を迎え入れようと思いました。
そしてまずお店でぽてまるともちまるを初めて会わせてみましたが、ぽてまるはもちまるに対しては特に警戒することもなく素直にお尻の匂いを嗅ぐ仕草をしてくれました。
ぽてまるは数分興味を示しましたが、すぐに興味がなくなりフラフラしたりスタッフさんに遊んでもらっている状態で可もなく不可もなくで問題なかっため受け入れることに決定しました。
この相性を見る行為はしておいて本当に良かったと感じています。
先住犬と2頭目の年齢差
- 2頭目を迎え入れる場合には、先住犬の年齢は気にしなくていい。
- ただし先住犬のしつけだけは落ち着かせておく必要アリ
2頭目を迎え入れるにあたり年齢は3~5歳くらい離れていた方がいいという内容をよく聞きますが、実際に体験したうえで先住犬の年齢はあまり関係ないと断言できます。
現状でも同じくらいの年齢なのでほとんど行動が一緒ですし、先住犬ぽてまるについてはしつけはほとんど終わっていたため苦労する事もありませんでした。
むしろ年齢がほとんど変わらない分、犬同士で遊びに誘う事も多いですしコミュニケーションが活発に取れています。
年齢がある程度離れていた方がいいのは避妊・去勢等の費用面がメインのことが多いので、経済面がクリアにされているのであれば年齢は考えなくて大丈夫です。
飼い始めた時に絶対に注意すること
飼うことが決まり次に考えなくてはいけなかったことは居住スペースの確保と先住犬へのケアについてです。
居住スペースの確保
2頭目の犬を飼ったからといっていきなり家を大きくすることは出来ませんし、部屋数を増やすこともできないと思いますが、愛犬たちの居住スペースの確保は重要になってきます。
小型犬2頭の場合は同じケージをもう一つ用意する方が良いでしょう。
大人になってケージを使用する必要が絶対にない場合もあるかと思いますが、自分のテリトリーとして認識していることが多いケージは個別で必ず2個用意するようにしましょう。
それに伴い、ベッドやトイレトレーなども2セットずつは必要になります。
先住犬のケア
何より大切なのは先住犬のケアです。
子犬で迎え入れて場合には何かとお世話をすることも多く、接する時間が新しく迎え入れた子犬の方が多くなり先住犬に寂しい思いをさせてしまうこともあります。
さらに自分の安心する家に見知らぬ存在が常にいる状態になるので、環境の変化自体てもストレスをとても感じています。
- 食事、ケージ、スキンシップのコミュニケーションは全て先住犬から行う
先住犬は見知らぬ犬がいることだけでもストレスなのに、見知らぬ犬を可愛がっているように見える飼い主さんがいるとさらにストレスになり問題行動を起こすかもしれません。
そのストレスを緩和する行動としては、一つだけで「先住犬の方を優先してるんだよ」と思わせて大切にされていると感じてもらう事です。
- 食事 ご飯は必ず先住犬に与えてから、2頭目に与える
- ケージ ケージから外へ出す時も先住犬から先に外へ出し、2頭目は後に出す。
- スキンシップ まず先住犬とコミュニケーションを取り、そのあとに2頭目と取る。
簡単にいえば何を行うにも先住犬を優先して行うだけです。
何をやるにも最初にやってあげるだけで先住犬はとても安心できますので、問題行動を起こさなくなります。
細かなところの先住犬のケアに関してはケージの場所なども考えて設置するとより先住犬が安心できる空間づくりが出来ます。
我が家では飼い主が長い時間いるリビングでソファから近い所に先住犬ぽてまるのケージ、遠いところに2頭目もちまるのケージです。
先住犬の方が立場強いということをこういうところから教えていきます。
最初のころは自分の家だと認識させることも必要なので1週間くらいはケージから出さずにそのまま暮らしてもらいましたが、ケージではトイレをしない性格だったので急遽ケージの前にスペースを準備しました。
こういう細かい所を犬はしっかりと観察していますので、常に先住犬には些細な心配りをしてあげましょう。
3ヶ月くらい過ぎると先住犬も2頭目も家の中にいることが普通になって、家族しての認識をしますのでそこからは大きく差をつけてあげなくても大丈夫です。
今ではお互いがお互いのケージに入りたがるくらいなのでうまく打ち解けあっています。
先住犬と相性が悪かった場合
一番最悪なパターンで先住犬との相性が悪かった場合です。
先住犬とも迎え入れることを決定する前に会わせず即決で決めてしまった場合に多いパターンです。
- 先住犬は普通でも新しい子がおびえてしまっている場合
- 先住犬が新しい子に威嚇・拒絶してしまっている場合
- 先住犬が小型犬、新しい子が大型犬で体格差で先住犬がストレスを感じてしまっている場合
どの場合にもうまく関係を気付くことが出来ずに結果飼えなくなり里親に出してしまうパターンも少なくありません。
最初にどれだけの時間をかけて相性を確かめてみても、後日相性の悪さが出てきてしまうこともありますので判断に困る場合もあります。
事前に相性を確かめておくことは飼ってみて失敗だった確率を大幅に減らしますので、事前にやれることはやっておくのが良いでしょう。
まとめ
2頭目を迎えいれて素敵なワンちゃんライフを想像している方も多くいると思いますが、その2頭目のワンちゃんを迎え入れるにあたっては相当な準備が必要です。
もちろん1頭目を迎え入れている方なので安易に迎え入れることはないとは思いますが、それ以上に犬同士の相性を確かめるのは難しいものです。
そして迎え入れた後も先住犬に出来る限りのストレスを与えないことを最優先にしてお世話をしてあげてもらいたいです。
- 2頭目を迎え入れる前に出来る限り先住犬と引き合わせてみる
- 2頭目を迎え入れても優先順位は先住犬が1番で考えてあげる
この2つを守っておけば2頭以上の多頭飼いはやることは多くなりますが難しくありませんし、楽しくなってきます。
是非2頭目を迎え入れようと思っている方がいましたら参考にしてみてください。
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